巡礼宿とは

観光とは本来「国の光を観ること」でした

この宿では、この本来の観光を実践し

土地に積み重ねられてきた

時間や風土を体験する旅を「巡礼」

と呼んでいます

この場所は、ただ泊まるための

宿ではありません

奈良を巡礼する宿です

巡礼の旅

一日一組一名様より

1泊2日でテーマに沿って奈良を巡ります

ここでの滞在は「案内」と「宿泊」

分けて考えてはいません

古白では二つの巡礼旅をご案内しております

 

季節ごとにテーマが変わる旅『季節の巡礼』

文化の原初を訪ねる旅『はじまりの巡礼』

 

 ご希望に合った巡礼の旅を

ひと続きの時間の中で

この土地を知識と感覚の両方で受け取っていく

それが、この巡礼宿での過ごし方です

一般的なガイドとの違い

多くの観光ガイドは

「どこを見るか」「情報」を中心に伝えます

 それは、ときに一方通行のコミュニケーション

になることもあるでしょう

この巡礼宿で行っているのは

知識や情報を伝えるだけではありません

同じ場所に立ち

同じ時間を過ごしながら

その土地とどう向き合うか

体験として共有します

たとえば早朝

奈良公園の飛火野を訪れてみましょう

朝露をまとった草が日の出に照らされ

鹿の群れが静かに佇んでいます

御蓋山の方からは霞がゆっくりと立ちのぼり

山影が次第に姿を現します

その場に立っていると

古の「神とは何か」を

言葉で考える必要はなくなります

ただ、そう在るものとして

自然に感じられるのではないでしょうか

体験は、知識と結びついて知恵となります

共に知恵を育むこと

それが一般的なガイドとの大きな違いです

現代に巡礼をする意味

日本では長いあいだ宗教という言葉が

少し距離を置かれてきました

しかし世界に目を向けると
文化や価値観の多くは宗教を

土台として形づくられてきたことがわかります

信じるかどうかではなく
文化を理解するための知恵として学ぶこと

それは、グローバルな時代を生きる私たちにとって
極めて現実的で、実践的な学びです


奈良は千年以上の時間が

重層的に積み重なった場所です

ここにあるのは
歴史的建造物や美術品だけではありません

自然や他者、自分自身と
どのように向き合ってきたのかという

「霊性」が、今も息づいています

ここでいう霊性とは、荒唐無稽なものを

盲目的に信じることではありません

目に見えないものを
明晰に理解しようとするための技術です

場の空気、言葉にならない感情
人と人とのあいだに生まれるもの

こうしたものを学ぶことは
合理性や効率が求められる現代社会の中で
日々を生きるための癒しや糧に
そして拠り所になっていくのではないでしょうか

はじめての方へ

特別な知識や経験は必要ありません
仏像や宗教に詳しくなくても

まったく問題ありません


むしろこの宿はそのような方に開かれた

場所でありたいと願っています


この巡礼宿で大切にしているのは
正解を知ることではなく奈良という土地に身を置き

ともに時間を過ごすことです


歩き、立ち止まり感じたことをそのまま受け取る

そこから、この巡礼は始まります

今からその歩みを一緒に進めてみませんか